「中国政府に拍手喝采を送るタイプ」 NHK国際放送で不適切発言の中国人スタッフ、周囲が明かす知られざる素顔

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突然、プロバガンダのようなフレーズが…

 かの国による日本への挑発は止まらず、ついには中国軍機が領空侵犯に及んだ。しかもそのわずか1週間前には、わが国の公共放送であるNHKで、中国政府の主張をなぞるがごとき“反日発言”が放送されたのだ。言論テロともいうべき暴挙に出た中国人の正体とは――。

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「釣魚島と付属の島は古来から中国領土です」

「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。(中略)731部隊を忘れるな」

 突然、中国政府のプロパガンダのようなフレーズがNHKのラジオから流れたのは、8月19日のこと。前者は中国語、後者は英語で叫ばれた前代未聞の“電波ジャック”は、約20秒間にわたって行われた。発言の主は中国籍の外部スタッフだという。

「真面目で温厚」

「テレビとかラジオ向きのしっかりとした良い声で話す男でしたよ」

 と明かすのは、仮にK氏とする問題の中国人を知る放送関係者だ。

「NHKの関連団体『NHKグローバルメディアサービス』と業務委託契約を結ぶ49歳の中国人で、NHKのニュース原稿を中国語に翻訳し、ラジオで読み上げる業務を担当。正規のNHK職員ではないため、翻訳やナレーションの仕事をあっせんする会社にも登録していました」

 実際にK氏と仕事をしたことがあるという業界関係者は、こう振り返る。

「仕事ぶりは真面目でもめたこともありません。温厚な人柄で感情的になることはなく、話しぶりから頭が良いことが伝わるタイプでしたから、今回の一件を聞いて驚いています。メディア関係の勉強をしていたと話していましたから、報道への興味関心も強かった」

 今年1月、羽田空港で海保機とJAL機が衝突した事故の際も、現場からリポートする姿を目にしたとして、先の放送関係者が話を継ぐ。

「肩書はNHKスタッフではなく、香港が拠点の衛星放送局フェニックステレビの特派記者となっていました。同局は実質的に中国政府が出資する国営メディアみたいなものですから、NHKの国際放送と兼業するのは避けるべきでしょう」

「中国政府に拍手喝采を送るタイプ」

 今回、K氏はNHKラジオで問題となった「尖閣発言」の後に続ける形で、

「NHKの歴史修正主義宣伝とプロフェッショナルではない業務に抗議します」

 と中国語でまくし立ててもいる。晴れて母国のメディアで記者となり、“安住の地”を得たことから本性をあらわにしたのだろうか。

「K氏は反日教育を受けた世代で、政治的な話になると熱くなる面がありました。日本滞在歴が長い中国人だと、尖閣問題など日中がもめるニュースも冷静に見られるものですが、彼は中国政府に拍手喝采を送るタイプでしたよ」(先の放送関係者)

 かような人物の狼藉を、NHKはなぜ止めることができなかったのだろうか。

 改めて事実関係をNHKに問い質すと、

「個人を特定するご質問には、お答えしていません。元外部スタッフの当日の行動や、経緯などの詳細については、現在調査中です」

 8月29日発売の「週刊新潮」では、K氏のより詳しい来歴などと併せて詳しく報じている。

「週刊新潮」2024年9月5日号

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週刊新潮 2024年9月5日号掲載

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