“契約打ち切り”の危機を乗り越えて…ラグビー・麻生典宏選手が最愛の女性に語った「プロポーズの言葉」とは

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 ラグビーリーグワンのリコーブラックラムズ東京に所属するプロップ、麻生典宏選手(24)が立教大学時代の同級生、由愛(ゆめ)さん(24)と6月2日に入籍した。典宏さんの思いの強さが、苦境からの大逆転劇を生んだ。

第一印象は「きれいな子だな」

 立教では学部も同じ。ラグビー部の典宏さんと、アメフト部トレーナーの由愛さんは、通っていた練習場(埼玉県富士見市)も同じ。だが、練習場に集う新入生たちが親睦を深める「フレッシャーズキャンプ」では、お互いに「しゃべったかもしれない……」。初対面の記憶はさほどないという。

 ただ、典宏さんは由愛さんを「きれいな子だな」。一方の由愛さんは「授業でいつも一番前のド真ん中に座っていた」彼の姿が印象に残ってはいた。

 双方が「普通の友達の感覚」で、コロナ禍もあって特に親交が深まるでもなく、ともに2022年3月に卒業。典宏さんは7月、発足したばかりのルリーロ福岡に入団したが、考えがありしばらくしてチームを去ると、その身は宙ぶらりんに。

 そんな典宏さんを食事に誘った同級生が、自分と同じゼミだった由愛さんも招いたことが転機になる。

 典宏さんは「やっぱりきれいな子」と改めて思い、「一緒にいて楽しい」とも感じた。一方の由愛さんは「ラグビーをよく分かっておらず、“就活に失敗して趣味でラグビーを続けてるんだな”ぐらいにしか思ってなくて」と打ち明ける。

告白は車の中で

 その日から連絡を取り始め、ほどなくブラックラムズに練習生として加入した典宏さん。「オフに由愛と会うのがリラックスになった」と言い、食事に出かけては少し遠回りのドライブをして彼女を家に送り届けた。

 翌年1月に彼はブラックラムズの契約選手に。翌月、日本最高峰リーグに属することのすごさを理解できていない由愛さんに、構わず交際を申し出た。神奈川県に海鮮丼を食べに行った帰りの車中。運転しながらポツリと「付き合ってください」。じつは心待ちにしていた由愛さんは「やっと言ったね」と喜んだ。

 5月の大型連休に沖縄へ旅行。二人で人生初のダイビングに挑むと、運動神経がいいはずの典宏さんが隣で溺れかけている。講習で学んだ潜水具の使い方を理解していなかったというのである。

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