「維新」県連幹事長はそれでも「斎藤知事は“知事の資質を欠いてはいない”」 お膝元・大阪の「市長選」でダブルスコアの大惨敗

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維新県議は未だに擁護

 8月24日には、維新の創設者である橋下徹氏(55)が読売テレビのトークバラエティ番組「今田耕司のネタバレMTG」に出演し、こう突き放した。

橋下:維新が腹くくって不信任決議をやるとなれば、不信任決議になるんです。ところが、維新は自分たちが応援した知事でもあるし、百条委員会で出てくる事実はおねだりとかパワハラとか辞めるほどでもないと思っているからピントがずれている。そこじゃないんですよ、問題は。権力の使い方と仕事が止まっていることが問題なのにね。

 こうした発言が影響したためか、とうとう維新会派が斎藤知事に対する不信任案を提出するのではないかというウワサが流れたという。それでも維新の県議は斎藤知事の擁護をやめない、と呆れるのは兵庫県職員だ。

「維新会派のNo.2で幹事長を務める門隆志・県議(57)は、自身のXで不信任案提出を否定した挙げ句、《知事の資質に欠く行為は確認されていない》とまで書き込んで失笑を買っています」

 門県議のXにはこうある。

《維新県議団が知事に不信任案を出すというのは全くのデマです。/3年前の知事選で応援した責任もあり、知事としての資質に欠く行為が出てきた場合は引導を渡す必要があるかもしれませんが、現時点では知事の資質に欠く行為は確認されていないという認識です。》(8月25日付)

 この期に及んで、斎藤知事には《資質に欠く行為は確認されていないという認識》だそうである。

「なんでも維新会派では、近々に緊急役員会が開かれるそうです。箕面市長選で維新が敗れたことに相当動揺しているようです。それでも斎藤知事を擁護し続けるのか、注目していますよ」(県職員)

 前出の吉富氏は言う。

「箕面市の現職市長が敗れたことで、今後は維新の対応も変わらざるを得なくなるでしょう。自民党総裁選後には衆議院選挙が行われると言われていますが、このままでは維新の議員にまで影響が及びかねません。斎藤知事の“損切り”に踏み切る可能性は大いにあると思います」

デイリー新潮編集部

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