「世界最高齢116歳」糸岡富子さんの好物は「カルピス」と「バナナ」 専門家が指摘する「健康長寿に繋がるもう一つの生活習慣」とは
「カルピス」と「バナナ」本当の効用
糸岡さんはカルピスが好きで「いまもよく飲んでいる」とされるが、
「乳酸菌飲料と紹介されることの多いカルピスですが、原料の牛乳を発酵させるという製法からはヨーグルトに近い製品といえます。カルピスに生きたままの乳酸菌は入っていませんが、一般論として腸内環境を整え、免疫力を高める“発酵食品”の持つ効用が期待できます」(岡田氏)
また好物のバナナについても、
「食物繊維が豊富なことで知られるほか、バナナには体内で過剰生産されることで細胞障害の原因となる『活性酸素』を取り除く抗酸化物質が多く含有されています。またバナナに含まれる糖分は“すぐ分解されるもの”と“分解に時間がかかるもの”の2種類にバランスよく分かれ、体への負担も少ない健康優良食品です。実はもう一つ、私が指摘したいのは、糸岡さんが介護や諸々のお世話のプロフェッショナルがそろった特養で過ごされているという点。独居の方とくらべ、日々の食事や入浴、リハビリなどでサポートを受けられる環境にあることが健康寿命に与えるプラスの影響は決して小さくありません」
糸岡さんの生活を真似れば、皆が100歳を超えて生きられるわけではないとしても、健康長寿の“ヒント”は見えてくる。