「どう受け取られるか不安でLINEが長文に…」の悩みに、精神科医はどう答えるか

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一人で反省会をして自己嫌悪に

(お悩み)一人になると、つい反省会をしてしまいます。「あれは言わなければ良かった……などと思い返して、自己嫌悪。

 反省会って一体どんなときに行っているのでしょうか?家に帰ったあとや、寝る前。つまり、ごろっとしていて、何もしていないとき。あるいは、何かしていても、そのことに集中できず心だけ違うところに泳がせているときですよね?

 これは、実は「頭がお暇」なときなんです

 目の前のことに集中していれば、そんなことは考えない。ですから「頭をお暇」にしないようにすればいいわけですよね。その方法は「環境と行動を変える」こと。たとえば反省会をしそうになったら、ベッドルームに移ってストレッチでもするか、リビングでテレビでも見るか、洗いものでもする。

 これによって、気持ちが新しい環境や行動に向けて切り替わります。反省会が始まるたびに、この2つ、あるいはどちらかだけでも導入すれば、とりあえず反省会をやめることは可能です。

実は、周りの人間には気にもされていない

 しかし、頭がモヤモヤしているときは、これをやっても何度でも反省会を始めてしまうのですよね。ですから、根本的にアナタの心配は杞憂であることをお伝えしておきたいと思います。人間どんな言動も、ある程度は想定内です。

 よっぽど奇妙なことでもしない限り、誰もおかしいと思いません。それどころか覚えてもいません。

 たとえばアナタが誰かと会ったとき、いちいちその言動を覚えていますか?「もっと優しい言い方がいいんじゃないか」などと批判的に思いますか?たいていそんなことはないでしょう。大きな事件でも起きない限り、そんなことは思わないはずです。

 アナタがくよくよと思い悩んでいるのは、「もっと笑顔で話せばよかった」「もっとはっきり挨拶すればよかった」「みんなにもっと気を配ればよかった」というような、おそらく小さな選択肢での後悔のはずです。

 それはきっと周りの人間には気にもされていないのです。アナタが他人の言動についていちいち覚えてもいないように。むしろクヨクヨしすぎることによって、周りの人間は違和感を抱くかもしれません。アナタの反省会は99%杞憂で、必要のないことです。意図的に悪意がある行為以外は、気にする必要なんかないのです。

(まとめ)
反省会は「頭がお暇」な証拠。環境と行動を変えよう。そもそも他人はアナタの言動を覚えていないから大丈夫。

『「内向的な人」の幸福戦略』(精神科医Tomy著、朝日新聞出版)

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【著者の紹介】
精神科医Tomy
1978年生まれ。名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保険指定医、日本精神神経学会専門医。39万フォロワー突破のX(旧・Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書に『精神科医Tomyの気にしない力』(だいわ文庫)、『精神科医Tomyが教える30代を悩まず生きる言葉』、『精神科医Tomyが教える1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』ほか多数。

デイリー新潮編集部

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