「どう受け取られるか不安でLINEが長文に…」の悩みに、精神科医はどう答えるか

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考えすぎて悪循環

 いや、もともと印象など悪くなかったはずなのに、わざと自分で悪印象を作ってしまう。 たとえば、相手から返事が来ていないのに、立て続けにLINE を送ってしまう。妙に気遣って長文のLINE を送ってしまうなどがそれです。

 きっとあなたも考えすぎて、配慮しすぎて長文になってしまうのではないでしょうか? これを送ったからと言って、急に相手との関係がおかしくなるなんてことはないのですが、長文だと相手は返信しづらいものです。どう返したらいいのか考えてしまう。そして、相手からの反応が遅いと、また考えすぎて自分も暴走しがちになる。悪循環ですよね。

 なぜこんなことが起きるかと言うと、LINE というコミュニケーションが会話とメールの中間地点の形式だからです。メールであれば、既読もつきませんし、相手の様子をリアルに感じるものではない。落ち着いたときに返すものですから、こちらもあまり気にせず待てます。また、会話の場合は目の前に人がいるわけです。自分の言葉を聞いているのに、相手が全く返事をせず、こちらがやきもきするなんてことはないのです。

LINE が苦手な人は、マイルールを作っておく

 しかし、LINE というツールは実に中途半端です。時に会話的な展開になったと思えば、突然途絶えたりする。人によってはメールのように2、3日に一度しか見なかったりする。状況や使う個人によって使う幅が広い。そのため心配性な人にとっては、より悪い方向に考えさせやすいツールなのです。

 この曖昧さから逃れるためには、マイルールを作っておき、それを死守するしかありません。たとえば、アテクシの場合は「返事は多くても三行までとする」「相手から返事が来るまでは決して返さない」ということにしています。

 もちろん答えに締め切りがあるときや、仕事のときは例外ですが、プライベートはこれに徹するようにしています。実際のところ、これで何事もなく運用できます。もしこの方法で、相手から連絡がない場合、それは相手の問題だと割り切って何もしなくていい。必要があればまた相手から連絡が来るはずだからです。

(まとめ)
LINE が苦手な人は、マイルールが必須。「文章は長くて三行」「相手から返事が来るまで、レスを続けない」

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