「今の時代に『国のために』というのは意味が全く異なる」…「ボストン1947」カン・ジェギュ監督が描いた“未来につながる過去”

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 パリ五輪の興奮が冷めやらぬ中、8月30日から日本公開される韓国映画「ボストン1947」。日本統治時代の朝鮮で、1936年のベルリン五輪に「日本人として」の出場を強いられたマラソンのメダリスト2人が若手選手を育て、五輪を見据えた1947年のボストンマラソンで「韓国人として」のメダル獲得に導くまでの奮闘を描いた作品だ。

 監督は、第二次世界大戦の過酷な状況を生き抜いた日韓のマラソン選手を通じて、分断を超えた融和を描いた「マイウェイ 12,000キロの真実」(2011)のカン・ジェギュ。...

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