新聞テレビは本命扱いでも…なぜ「小泉進次郎氏」はネットで絶望的に人気がないのか 「高市早苗氏」と正反対の現象が起きる理由

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純一郎の“レガシー”

 純一郎氏も父親の死去を受けて1969(昭和44)年に衆議院選に出馬するが、4000票差で落選してしまう。再起を期して福田赳夫氏の秘書を務め、いわゆる“雑巾がけ”を始めた。しかしながら純一郎氏の“政治家修行”は、それだけではなかった。

「純一郎さんは自民党本部で、全国にある自民党の支部と密接に連絡を取る仕事に従事したのです。純一郎さんは全国の支部を行脚し、様々な党員と膝を交えました。純一郎さんは2001年の総裁選で圧勝しましたが、かつて全国を行脚した経験が役に立ったのです。そして、純一郎さんと膝を交えた支部の関係者は今も存命です。彼らは息子の進次郎さんが総理総裁になれば、『自分たちのパイプが使える』と期待を寄せています。多分、大手のマスコミはこのことを折り込んで『進次郎氏なら選挙は負けない』と報じているのでしょう。純一郎さんの“レガシー”を進次郎さんが受け継ぎ、全国の支部が支援する可能性があると判断しているのです」(同・井上氏)

 小泉進次郎氏と言えば“舌禍”が有名だ。2019年、環境相としてニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席した際、「気候変動問題に取り組むことはきっとセクシーでしょう」と英語で発言。日本では違和感を表明する意見が相次いだ。

「結局は合コン好きかよ」

 また「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」といった“小泉構文”も揶揄の対象になっている。

「しかし、ネット上で小泉さんの評価が急落したのは、それよりも前です。具体的には週刊文春が小泉さんと女性との密会を2015年に報じたことや、2019年に滝川クリステルさんとの交際が発覚した際、『合コン好き』と伝えられたことが大きな影響を与えました。そもそもネット上では“潔癖志向”が顕著です。『下級国民はルールを遵守しても報われず、上級国民とマスゴミは特権を利用してやりたい放題』という共通認識があります。そのため何かの拍子に政治家の“ルール無視”が明るみに出ると、それを一斉に叩くわけです。小泉さんの場合は『プリンスだと期待していたら、結局は合コン好きの俗物かよ』と落胆する声が相次ぎ、それ以来、ネット上で小泉さんの評価は地に墜ちたのです」(同・井上氏)

 小泉氏が総裁選に出馬するという記事が配信されると、急に「憲法改正を掲げたい」と改憲にも意欲を見せていると伝えられた。

「ネット上の保守層は全く歓迎せず、『取って付けたように言っている』と冷淡です。そもそも小泉さんには“イクメン”というイメージもありますが、これもネット上では『あざとい』、『わざわざアピールすることではない』と批判が浴びせられてきました」(同・井上氏)

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