「滝クリはファーストレディの準備ができていないけれど」進次郎氏の出馬の裏側で

国内 政治

  • ブックマーク

乳幼児2人を抱え

 参院でも2回生の勢力は全体の60%近くに達している。過去2回の選挙は衆院選同様、与党にとってそこまで逆風ではなかった。

「世代交代にブレーキを踏む勢力もいますから、なし崩し的にそれが進む訳ではありませんが、例えば河野太郎デジタル相は自民党が解党的出直しを求められたときにこそチャンスがあるとされてきました。現在まさにそういう出直しを求められているタイミングですが、河野待望論が強いかというとそうはなっていません。むしろ所属する麻生派の支持をベースに出馬を模索している点で、守旧派と見られかねないといったこともあるかもしれません」(同)

 小林氏と同じ40代の小泉進次郎元環境相も出馬の意向を固めたとされる。

「いずれは首相になる男とされてきましたが、乳幼児2人を抱え、子育てで猫の手も借りたいほどだというふうに聞いていました。妻の滝川クリステルさんの意向も強いとされ、総裁選出馬はまだ先ではないかと見られていたのですが」(同)

そろって官邸を訪れ

 小泉進次郎、滝川クリステル夫妻といえば、2019年8月、2人そろって官邸を訪れ、当時の安倍首相と菅官房長官に結婚の報告をした後の会見が有名だ。首相官邸で将来有望な政治家と有名キャスターが2人の縁や未来について語る姿は、まるでドラマのワンシーンのようであった。

「あれは将来的に首相・ファーストレディとして振る舞うデモンストレーションだったように感じましたね。滝川さん自身ももちろんそのつもりでいるのだと思いますが、子育てが落ち着いてからというのが本音だったと聞いています。さすがに総理大臣となれば、育休その他は自由になりません。しかし、首相にいずれなれるのを待つのではなく自らチャンスを掴みに行かなければその先はない、ということで折り合ったのかもしれないですね」(同)

 父・純一郎氏は3度目の挑戦で総裁選に当選を果たしたし、安倍元首相は失脚後に返り咲き、歴代最長政権を築いた。そういった先例も進次郎氏の出馬を後押ししたというところだろうか。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。