なぜ昔の酢飯は甘くなかったのか…老舗「食酢醸造」会社代表が明かす、寿司屋に大打撃を与えた「事件」と、世界が認めた「赤酢復活」の背景
第1回【稀代の美食家「北大路魯山人」が食べていた“酢飯”は砂糖ゼロだった…江戸前寿司の元祖「華屋与兵衛」が“赤酢”にこだわった理由】からの続き──。黄変米(おうへんまい)事件と言われても、ご存知ない方が大半だろう。戦後間もない日本は食糧難のため外国から米を輸入していた。(全2回の第2回)
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そして1951(昭和26)年にミャンマーから輸入された米6700トンを検査すると、黄変米だと判明した。
黄変米とは人体に有害な毒素を持つカビが米に発生し、黄色や橙色に変質したものだ。...