稀代の美食家「北大路魯山人」が食べていた“酢飯”は砂糖ゼロだった…江戸前寿司の元祖「華屋与兵衛」が“赤酢”にこだわった理由
国語辞典『広辞苑』(岩波書店)で「すし【鮨・鮓】」を調べると、2つの語釈が記載されている。1番目は《なれずし》の説明で、これは省略させていただこう。2番目は《酢と調味料とを適宜にまぜ合わせた飯に、魚介類、野菜などを取り合わせたもの》とある。寿司を言葉で表現すると、こんな表現になるのかと興趣を覚えた方もいるだろう(全2回の第1回)
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また『広辞苑』の記述からは、寿司では酢飯=シャリが大きな役割を果たしていることも改めて認識させられる。...