「私の手には負えないから」と病院をたらい回しに…コロナワクチン後遺症の「美人コスプレイヤー」が医師への不満を募らせる理由

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国策で進められたコロナワクチン接種事業

 まひさんをはじめ、ワクチン後遺症で苦しんでいる人は全国にいる。だが、そもそもワクチン後遺症の存在自体がメディアで報じられることが珍しいため、そういったものがあること自体、知らない人も少なくない。医者の間でも認知されているとは言い難いため、報告も上がりにくいだろう。そのため、潜在的に後遺症を抱えている人は多いだろうし、今後も患者は増え続けると考えられる。であるにもかかわらず、ワクチン後遺症を否定する声は根強くあるのが現実だ。

 そもそも、医薬品にはトラブルがつきものである。人体を相手にするため、実験室で得られた結果通りにならないこともあるのは歴史が証明している。それゆえ、本来なら“安全です”という言葉は安易に使うべきではない。最低限、“現時点では”という枕詞をつけねばならないし、医師も副作用について十分な説明責任を負うべきである。しかし、コロナワクチンの接種事業は国策として推進されたため、接種が始まった頃は「絶対に安全だ」という論調で語られることが多かった。

 しかし、ハンセン病の例を挙げるまでもなく、かつては正しかったと考えられていた科学的知見が、後になってひっくり返ることはよくあるのだ。異なる意見を中傷する姿勢は、決して科学的とはいえないだろう。

責任を取らない医師や政治家

 ワクチン接種後に体調不良になった人は、まひさんのように、病院をたらいまわしにされるケースが多い。予防接種法に基づくと、万が一、ワクチンに問題があった場合は国が責任をとることになっている。しかし、医師も接種を煽ってきたのだから、少なくとも被害を訴える人々に対して真摯に向き合うべきであろう。
 
 3年以上にわたって社会を大混乱に陥らせたコロナ騒動を総括する意味でも、日本人一人一人がワクチン後遺症の問題に真摯に向き合う姿勢が求められるのではないかだろうか。

第1回【「頭のてっぺんから足のつま先まで蕁麻疹が出て……」秋田県在住「美人コスプレイヤー」が明かす“コロナワクチン後遺症”の現実】では、美人コスプレイヤー・まひさんが、コロナワクチンを接種した後に、身体に異常をきたし、日常生活が送れなくなっていった様子を克明に語る。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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