元”練習生”がK-1現役チャンピオンから「人間サンドバッグ扱いされ、顎と鼻の骨を折られた」と警察に被害届 王者は「練習中の事故」と反論

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 K-1の現役チャンピオンに穏やかならぬ話である。練習仲間だったアマチュアの元キックボクシング選手が「3年前、練習中に一方的に暴行され、鼻と顎を骨折させられた」と警察に訴え出たのだ。チャンピオンは取材に「故意ではなく練習中の事故だった」などと反論している。(前後編の前編)

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「格闘家の拳は凶器です。こんな練習が許されていいはずがない。まさに顔面崩壊です。息子はあの男と出会ったばかりに精神もボロボロになって変わり果てて帰ってきた」

 父親は開口一番こう怒りをぶちまけた。今年4月、アマチュアのキックボクシング選手だったAさん(30代前半)は父親に伴われて取材に現れた。2人が見せてくれた十数枚の写真は度肝を抜くものだった。

元の顔がわからないくらい「パンパンに膨れ上がった顔面画像」

 1~2年前にAさんが自撮りしたという画像は、元の写真と見比べても同一人物だとわからないくらい変形していた。どれくらい殴られたらこんな酷い状態になるのかと思うくらいパンパンに顔面が膨れ上がった画像も。

 腫れが引いた現在のAさんの顔も目元や頬が浮腫み、鼻が崩れ、以前とは別人になっていた。この取材の3カ月後の7月、Aさんは1週間入院して脇腹の骨を鼻に移植させる手術を受けた。さらに顎に入ったままのプレートを外す手術も控えているのである。

 Aさん自身はこう語り出した。

「このすべてが、私がK-1の現役チャンピオンから練習にかこつけて暴行を受けた後に自撮りした画像です。私は2年半もの間、彼に人間サンドバッグ扱いされてきました。そればかりでなく、いいようにパシリとして利用され、金まで巻き上げられてきたのです」

 2人は被害届を提出しに千葉県警習志野警察署に行ってきた足で取材に応じたのである。

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