「映画はそのうち駄目になる」街頭テレビが生んだ「戦後復興のヒーロー」力道山が、今際の際に“3本の指”を示した理由

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 朝日新聞の編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。今週は生誕100年となる力道山(1924~1963)を取り上げます。力士から転向して日本に初めてプロレスを紹介。空手チョップで外国人レスラーを倒す姿に、多くの日本人が熱狂しました。39歳という短い生涯をまさに駆け抜けた、その裏には何があったのか――。

 末期がんとなり、今年に入って主治医から余命を宣告されて以来、「死」に関する哲学書やエッセーがやたらに身近に感じられるようになった。...

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