「玄関のドアを破壊して“あいつが悪いんや”」 5人死傷の放火事件、23歳無職男が直前に起こしていたトラブル

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2階住人の玄関のドアを破壊

 光熱費などの滞納はなかったが、部屋は弁当ガラや空のペットボトルだらけ。ゴミ屋敷さながらだった。

「今年に入ってからは住人ともめるようになりました。2階の住人が夜中に掃除機をかけたりすると、1階の自室天井をドンドンとやるのです。それが激しくなり、住人の訴えで高山署に2度ほど相談していました」

 特に、亡くなった80代男性とは険悪な関係で、

「事件当日の夕方でした。2階の部屋まで押しかけて玄関のドアを壊してしまった。“あいつが悪いんや”としか言わずらちが明かなかったので、高山署員に来てもらいました。森江容疑者が修理代を弁償することで落ち着いたのですが……」

 その夜、森江容疑者は火をつけた。殺意がみじんもなかったとは言い切れまい。

週刊新潮 2024年8月29日号掲載

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