「“白鵬イジメ”は外国人差別」 「白鵬米」騒動で追放されそうになるも、弁護士を立てて“反撃”

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「前科前歴だってない」

 だが、当の販売業者に聞いてみると、

「彼が暴行だと主張しているのは、こちらがルール違反について注意しても聞く耳を持たないので、“あっちで話をしよう”と肩を組んだだけのこと。被害届を出したそうですが、警察は取り合っていません。その後、話し合いたかったので新幹線代をお支払いし、東京に来ていただきましたが、ウチの事務所の構造上、監禁はあり得ません。また、金銭などの不当な要求もしていません。録音がきちんと残っていますから」

 山口組との関係は、

「そんな事実はございませんし、前科前歴だってない。だいたい、白鵬米はウチと相撲協会、宮城野親方との3者間契約になっています。私が反社会的勢力だとしたら、協会は契約をしないでしょう」(同)

「次なる処分を」

 一方の市議は、告発文を提出した当初から取材を拒否しており、今回も期日までに返答はなかった。

 かように極めて真偽が不確かな告発文だが、若くして将来の協会理事長就任など野心を隠してこなかった宮城野親方が憎くて仕方がない協会は、これに乗じてアヤをつけてきたという。

「今年5月、宮城野親方は弟子の暴力を止められず、監督責任などを怠ったとして、2月に階級降格などの処分を受けたばかりの身でした。また、この不祥事を起こした責任を取る意味で宮城野部屋を事実上消滅させられ、4月に弟子たちとともに伊勢ケ濱部屋への転籍を余儀なくされたばかりの身でもありました」(先の宮城野部屋関係者)

 つまり、親方は次の不祥事が発覚すれば角界追放もあり得る、リーチがかかったような状況だった。

「過去に他の協会員へ下された処分と比較して、宮城野親方が受けている仕打ちはあまりに重くて不公平です。しかし、親方はそれでも弁護士を立てていなかったので、協会はまだまだ追い込みをかけられると踏んだのでしょう」(同)

 告発文の内容について親方は関与していない旨を伝えたにもかかわらず、

「コンプライアンス委員長の青沼隆之弁護士が呼び出しをかけ、告発文をきっかけに探索的かつ誘導的な“取り調べ”を行い、次なる処分を科そうとしていた節があるのです」(同)

 そこで、さすがに後がない宮城野親方も法的な対抗を決断。彼を助けるべく、青山外苑法律事務所の秋田一惠弁護士が代理人に就いたのだった。

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