推薦人確保の「高市早苗」に“撤退”危機の「野田聖子」「上川陽子」 明暗分かれるオンナたちの「総裁選」舞台裏

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 前出・政治部記者の話。

「前回も推薦人集めに苦労した野田氏ですが、今回はさらに難航していると聞きます。もともと野田氏は総裁選に出続ける理由として『女性宰相誕生へ繋がる道を閉ざさないためだ。それくらい自民党は“超”のつく男社会だ』と周囲に“大義”を語ってきた。けれど今回は女性が3人も出馬に動きだしたことで、野田氏の存在感は相対的に低下。それにより、彼女が掲げる大義に共感する女性議員の数も前回より減少したとされます」(同)

 上川氏にいたっては「推薦人確保が暗礁に乗り上げ始めた」との情報が浮上しているという。

「同じ岸田派の林氏が出馬意向を固めているため、同派は『林支持』でまとまる方向です。つまり上川さんは“孤軍奮闘”の戦いを強いられていて、自身のSNSで外遊や支持取り付けの様子などを必死でアピールしているものの、党内からのリアクションは薄い。麻生氏が今年1月、上川氏のことを『そんなに美しい方だといわない』と表現した一方で、『(外相としては)大したもんだぜ、俺たちから見てても』と能力を評価する発言をしたことで“上川首相待望論”まで浮上しましたが、そんな期待や熱気も永田町では完全に萎んだかのよう。先日、岸田派の関係者に彼女の出馬について感想を聞くと、『麻生さんが持ち上げたせいで、勘違いしてしまったのでは』と突き放すような物言いでした」(同)

 このなかから「ガラスの天井」を突き破る人材は出てくるか。

デイリー新潮編集部

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