推薦人確保の「高市早苗」に“撤退”危機の「野田聖子」「上川陽子」 明暗分かれるオンナたちの「総裁選」舞台裏

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 投開票日が9月27日(同12日告示)に決まり、いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされる自民党総裁選。すでに「ポスト岸田」に向け、10人以上の候補者が出馬に意欲を示す混戦模様を見せるなか、秘かに注目を集めているのが「女性候補」たちによる水面下での暗闘という。

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 現時点で「推薦人20人」確保のメドがついているのは、高市早苗・経済安全保障相(63)に、近く出馬表明する小泉進次郎・元環境相(43)。さらに派閥からの支持が見込める林芳正・官房長官(63=岸田派)と河野太郎・デジタル相(61=麻生派)のほか、いち早く立候補を表明した“コバホーク”こと小林鷹之・前経済安全保障担当相(49)とされる。

 一方で、シンクタンク「紀尾井町戦略研究所」が15日に行った全国1000人(18歳以上の男女)を対象としたオンライン調査では、「次期首相にふさわしい自民国会議員」のトップに石破茂・元幹事長(15.4%)が、続く2位に高市氏(11.8%)がランクインした。

「同調査のうち、自民支持層に限った結果では『ポスト岸田』候補として高市氏が石破氏を抜いて1位に躍り出ています。高市氏の支持ポイント(19.7%)は石破氏(13.9%)や3位の河野氏(12.7%)を大きく引き離し、相変わらず“ネット人気”の高さを見せつけた。ただ、そんな彼女でも推薦人の確保は容易でなかったようで、後ろ盾だった故・安倍晋三元総理の“不在”の影響が大きいと指摘されています。前回(21年)総裁選では議員票で2位につける躍進で注目を集めましたが、今回は『当時ほどの勢いは見られない』との声が党内から上がっている」(全国紙政治部記者)

 その背景について、永田町関係者がこう語る。

「安倍イズムの継承者」

「“ウルトラ右翼”と揶揄されたり、『安倍イズムの継承者』を標榜する彼女の姿勢にアレルギーを覚える自民党議員は多い反面、“政策通”としての評価は高い。実際、彼女は政調会長を務めた経験から各省庁の役人や野党にまで広がる人脈を持ち、その情報ネットワークは侮れないことで知られる」

 すでに「高市支持」を表明している保守派の西田昌司・参院議員も、その理由の筆頭に『積極財政』など、彼女が掲げる「政策」を挙げている。

「ただ安倍さんが健在だった頃と違い、今回は安倍派内から組織的な支援の動きは見られず、推薦人確保に手間取った様子が窺えた。“コバホーク”では『保守の受け皿となりえない』との声は根強く、高市さんが保守を代表する主要候補の一人であるのは動かない。しかし『コアな保守票は自民支持層のなかでも2割程度』との言葉がある通り、広範囲の支持を獲得するには“保守票頼み”からの脱却が課題となっている」(同)

 そんな高市氏以上に、推薦人集めに四苦八苦しているのが、野田聖子・元少子化相と上川陽子・外相という。

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