蓮舫氏の国政復帰は厳しい? 「無党派層も組織票も期待できないことが露呈」

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ラジオ体操を巡回

 目黒区全域と大田区の一部からなる東京都第26区は、自民党新人と、地元在住の現職で無所属の松原仁・元拉致問題担当大臣(68)が出馬する見込みだ。

 先の記者が言う。

「都議時代から大田区を地盤にする松原氏は、立民幹部から他の選挙区での出馬を促されて党を飛び出たのですが、毎朝の辻立ちはもちろん、ほぼ毎月『まつばら仁と国会へ行こう!!』という、子連れ歓迎のツアーを開催。7月は満員御礼の日もあって、今月は夏休みなので追加の開催日を設けるほど人気です」

 当の松原氏に尋ねると、

「他の議員の方も国会見学はやっていると思いますが、大半があいさつだけして一瞬で姿を消してしまうでしょう。私の場合は正味2時間、自ら引率してご案内します。通常は1回20名ほどですが、夏休みは60名ぐらいの参加者です。先月20日からは地域のラジオ体操にも参加していて、第1の放送で1カ所、第2を別の場所で1カ所。だいたい1日で2カ所回ってから、駅頭に1時間から2時間ほど立っています」

 この酷暑だ。ネット選挙全盛の時代に、なんともご苦労なことである。

「出馬は未知数」

 同じ選挙区での出馬がうわさされる蓮舫氏については、

「それは頑張ってほしいですよ。私なんて挫折続きで、選挙だって3回も落ちていますから……。いい社会を作るためには闘い続けなければいけません」(同)

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が蓮舫氏の今後を占う。

「松原氏はマメに選挙区を回って、あの石原宏高氏にも過去に何度か勝つほど固い地盤を持っています。これまで蓮舫さんは参院選挙を4回戦っていますが、171万票、112万票、67万票と票数が落ちて、固定ファンも先細りになっています。次の選挙で立民から擁立話は出るとは思いますが、まだ落選のショック状態でしょうから出馬は未知数だと思います」

 今こそ政治家としての本気度が試されている。

週刊新潮 2024年8月15・22日号掲載

ワイド特集「人生は夏の影法師」より

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