「南海トラフ地震」1週間以内の発生確率は0・5%で「根拠は政府が寄せ集めたデータ」…真夏の列島を震撼させた「臨時情報」の知られざる真実

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 8月8日に宮崎県を襲った震度6弱の地震を受けて、初めて発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)。政府は15日、臨時情報に伴う防災上の呼びかけを終了した。「南海トラフ地震の確率が上がっている」という強烈な呼びかけに列島は震撼し、シーズン真っ只中の観光業を中心に各地で「自粛」が起きた。だが臨時情報の科学的根拠は非常に薄く、自粛のコストは自治体や企業、個人に丸投げという問題もある。2023年に菊池寛賞を受賞し、24年の新潮ドキュメント賞の最終候補にも選ばれた「南海トラフ地震の真実」(東京新聞)著者の東京新聞・小沢慧一記者が臨時情報の問題に迫る。...

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