「もう3年総理を務めましたからね…」岸田首相退陣の裏で最側近「木原誠二」元官房副長官が漏らしていた心中

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「本当にやる気があるのか」

 一方、岸田氏の首相就任以来の最側近として知られる木原誠二元官房副長官の腰も重かった。

 木原氏といえば、3年前に愛人や隠し子の疑惑を週刊新潮に報じられた上、昨年には自身の妻が関わる事件の再捜査に対して、木原氏が警察当局に政治介入をしたという疑惑が週刊文春に報じられ世間を大きく賑わせた。その後官房副長官職は辞したものの、現在も党の要職に身を置き、首相が最も信頼を置くブレーンとして政権を支えてきた。

 木原氏はこの夏、次期総裁について「岸田首相がふさわしい」と発言しており、表向きには変わらぬ“忠誠”を示していたはずだった。

 しかし、

「実は『木原さんは本当にやる気があるのか』と訝しむ声が、永田町には広まっていたんです」

 とは、さる自民党関係者。

「自身の不祥事報道が相次いだ上、裏金問題が後を引き支持率は低迷するばかり。最近ではすっかり政権運営に対するモチベーションが下がっていたようで、周辺には『もう3年総理を務めましたからね……』と漏らしていたほどです。最近になり、木原さんは岸田政権の経済対策が成功しているという発信を強めていましたが、実際は木原さんの熱量が低いのではないかと一部では見られていたんです」

 文字通り満身創痍の退陣劇だった――。

デイリー新潮編集部

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