スコップしか持たないロシアの新兵に「ウクライナの精鋭旅団」が襲いかかった…プーチンの顔に泥を塗る「越境攻撃」が成功した最大の勝因とは

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熟慮を重ねた作戦

 これまでウクライナ軍はロシア軍の攻撃を撃退したり、ロシア軍に占領された地域を奪還したりという受け身の作戦ばかりだった。

「今回、ウクライナ軍は初めて自分たちでゼロから作戦を立案することができました。長いロシア国境線のどこを奇襲攻撃すれば最大限の戦果が挙げられるのか、熟慮に熟慮を重ねてきたはずです。虎の子の機械化旅団を投入する場所として、クルスク州はうってつけの場所だったと思います」(同・軍事ジャーナリスト)

 ところが、である。ウクライナ軍が快進撃を続ければ続けるほど、逆に不安要因も増えるのだという。第2回【電撃作戦でロシアにひと泡も…「ウクライナはなぜリスクだらけの越境攻撃に踏み切ったのか?」 軍事・外交の専門家が首を傾げる理由】では、専門家がウクライナ軍の越境攻撃を「理解できない」と口を揃える理由をお伝えする──。

デイリー新潮編集部

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