“発がん性物質”PFASへの対応をミネラルウォーター「主要ブランド46本」に一斉調査!安全チェックで「三ツ星」を獲得した商品とは…

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安全なミネラルウォーターは……

 昨年、国内で生産されたミネラルウォーターの量は4年連続で過去最高を記録。市場規模は20年前の3・4倍で初の4000億円を突破した。生活必需品といっても過言ではないだけに、PFASの有無は重大な関心事である。

 そこで本誌は、ミネラルウォーターを扱う主要メーカーへ一斉取材を敢行。大手スーパーやコンビニ、通販などで売れ筋とされる46本の製造元に質問状を送付し、PFASの濃度を検査しているか、検査結果の具体的な数値、最新の検査日や頻度を尋ねた。届いた回答を、「三ツ星チェック」として4段階評価(星がつかない商品もあり)でまとめている。

 今回「三ツ星」に値すると評価できたのは、「温泉水99」「天然活性水素水 日田天領水」「霧島天然水 のむシリカ」など、計5つの商品のみだった。

 例えば、「天然活性水素水 日田天領水」の回答は以下の通り。

〈PFASに関する検査を実施しております。2023年4月3日採水の検査結果で、PFOSは2.5ng/L未満、PFOAは2.5ng/L未満であることを確認しております。〉

 PFAS問題に詳しい科学ジャーナリストの植田武智氏が解説する。

「三ツ星の企業は、各社1リットルあたり5ナノグラム未満の検査結果だったと回答しています。これは検査の際、ほとんどPFASが出てこなかったと推定できますので、一定程度しっかり管理されたミネラルウォーターだと言えると思います」

 安全性が高いとされるその他の「三ツ星」商品や、逆に星がつかなかった“要注意商品”など、46本の回答の全文を「三ツ星チェック」としてまとめた一覧は、有料版の記事「ミネラルウォーターでも発覚“発がん性物質”「PFAS」 安全な商品は一体どれ!?  主要ブランド46本に質した全回答」で詳報している。

デイリー新潮編集部

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