〈実物大の動く戦車〉〈300台のラジカセコレクション〉 “こどもゴコロ”をくすぐる「大人の自由研究」大特集

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 趣味がこうじて――とはよく言うけれど、ここまで究めることができるのは、やはり大人だからこそ。この夏、充実のセカンドライフを目指して始めてみては?

“戦車”を完全再現!

 実物大の“動く戦車”を製作するのは照沼修さん(65)。茨城県大洗町で工場設備の工事を行う会社の専務だ。戦車づくりのきっかけは、2012年に放送された「ガールズ&パンツァー」という、女子高生が戦車に乗って戦うアニメだった。

「ガルパンの舞台が大洗。イベントで本物の自衛隊の戦車が町に来たとき、批判する人がいて、だったら自分で作ってやろうって」

 アニメオタクでもミリタリーオタクでもなかったが、職人魂に火が付いた。英国の戦車博物館に行き設計図を手に入れたりして試行錯誤。得意の溶接で細かなパーツも一から作り上げる。これまで5台を作った。

「納期も予算もないから本当に趣味。いくらかかったなんて計算もしてないです。でも、これを始めたおかげで日本中に友人ができたし、海外から見に来る人も。町の名物になって、お祭りの時も必ず“出動要請”があります」

120台の“レトロ自販機”がずらり

 ずらりと並ぶレトロ自販機。その数120台。ほとんどが約40年前に作られたものだ。これを目当てに、多い日には1000人もの客でにぎわう。運営しているのは神奈川県相模原市で中古タイヤ販売業を営む斎藤辰洋さん(52)だ。

「自販機はもともとタイヤ交換待ちのお客さんのために置いていたのですが、8年前にオークションサイトで手に入れた『天ぷらうどん・そば』の自販機が人気で、どんどん並べるようになりました」

 壊れた自販機を譲り受け、自力で修理して稼働させているものばかり。部品が調達できなければその部品を自作して動くようにするのが楽しいのだそうだ。これだけの数の自販機を管理するのもひと苦労で、毎朝5時に起き、多い日には自販機にセットする麺類やハンバーガーなどを800食以上作っている。

「遠くから来てくれる人もいるので『壊れました』『売り切れです』とならないように頑張っています」

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