「僕は独りぼっちなんだよ」治療も中止されて……晩年のアラン・ドロンの悲痛な叫びをパートナーが告白

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“治療をやめた”

 実子らから排除されて以降、ドロンと連絡を取ることもままならなかったヒロミさんだが、昨年11月にはある方法で通話に成功した。その時のことをこう振り返っている。

「忘れもしない21日の午後7時。やっとアランと話ができました。息切れしているみたいに押しつぶされたような声なので“どうしてそんな声なの?”と尋ねると“声だけじゃないんだよ。ほかの部分も全部だめだ”と悲しそうに言う。私は彼が病気の治療を中止したと感じました。というのも、私がドゥシー(注・ドロンの自宅)にいた6月に検査した時は薬が効いていて、医者が“奇跡的だ”と驚くほど改善していたんです。体重も88キロほどありました。きちんと薬を服用しないとアランの命が危ない」

 この心配は決して理由のないものではない。この2か月後の今年1月、ドロンの長女と弁護士が発表した声明について、ヒロミさんはこう語る。

「そこには“昨年8月末をもって父は治療をやめた”とありました。それで“やっぱりそうだったのか”と。私はアランが心配でたまりません」

会いたい、会いたい

 その後、ドロンとの電話はつながらず、ヒロミさんが再び声を聞いたのは今年の3月24日。今度はドロンから電話があった。

「懸命に声をふり絞るように“僕は独りぼっちなんだよ”と訴えるんです。そして何度も“会いたい、会いたい”と言ってくれました」

 実子らがヒロミさんに対して起こしていた訴えはすべて不起訴とされている。

一連のトラブルの背景には、彼の莫大な遺産を巡る資産が関係しているとの見方もあるという。

 アラン・ドロンがヒロミさんに「SOS」を伝えた電話については、関連記事(アラン・ドロンが「僕はひとりぼっち」と悲痛な叫び 事実婚だったヒロミさんにSOSの電話)に詳しい。

デイリー新潮編集部

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