「一平ちゃんのじいじは“その筋の人”で、ばくちも…」 水原一平被告の知られざる生い立ち【スクープその後】
「一平ちゃんのじいじは“その筋の人”で…」
17日間の熱戦に幕を下ろしたパリ五輪と並んで、今年一番のスポーツニュースといえば、ドジャース・大谷翔平選手の相棒だった水原一平被告の違法賭博騒動だろう。騒動の渦中で明らかになったのは、水原被告の知られざる生い立ちだった。((以下、「週刊新潮」2024年4月11日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)
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ニュースを耳にして“彼”の祖父を思い出した――。
そう明かすのは、渦中の人、水原一平氏(39)の一家を知る人物。
「一平ちゃんのじいじ(父方の祖父)は、いわゆる“その筋の人”で、よくばくちもしていた。祭りとかで露店を出すテキ屋を仕切る組に属していたとかで、その大親分が旭川にいて、月に1回とか御開帳がある度にカネを握りしめて、面白い遊びに行くんだと。花札を使う『おいちょかぶ』や、サイコロを使う『チンチロ』といったばくちを楽しみにしていた」
もちろん、この人物が昔のことを思い出したきっかけは、水原氏が海の向こう、アメリカで連邦当局の捜査対象となってしまった例の件である。
職歴詐称も
違法スポーツ賭博で借金が重なった彼は、専属通訳を務めていたドジャースの大谷名義の口座から、約450万ドル(約6億8000万円)もの大金を、胴元に送金していたとされる。なぜ盟友を裏切ってまで違法賭博の深みにはまってしまったのか。
所属球団からの解雇が報道された後、水原氏は大谷を含めチームメイトが集められた釈明の場で、自ら「ギャンブル依存症」であると告白。賭けて溶かした金額が数十万、数百万、そして数千万円と膨れ上がっていくうちに、なんとか負けた分を取り返そうと更に億単位の借金を重ねてしまった。
心の病に侵された末、取り返しのつかないことになったと“ざんげ”したのであるが、そうした水原氏の説明で納得する人が世間にどれだけいようか。
一連の報道で、彼は米国時代の経歴が徹底的に暴かれるに至り、これまで公表していたカリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)卒という学歴や、メジャーリーグ通訳としての職歴の一部に、詐称があったことが明らかになった。
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