「甲子園球場最寄りではありません」と言い続けて90年 スタジアムまで徒歩30分「甲子園口駅」が生まれたきっかけ

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両駅の移動はバスで10分

 こんな歴史があるので甲子園駅と違ってタイガース一色の雰囲気はないが、両駅はバスを使えば移動時間は10分程度。JR沿線の野球ファンや、阪神電車の混雑を避けたい観戦客にとっては十分選択肢になる駅である。

 甲子園球場を中心に近代的な街ができ、阪神電鉄のライバルの国鉄沿線にも波及したのだから、すべての始まりはやはり球場だったようだ。

 2007年にはJRの西ノ宮駅が市名に合わせて「西宮駅」に改称、大阪~神戸間のJR線も今年150周年を迎えた。甲子園駅と甲子園口駅、どちらも球場をきっかけに近代的な都市開発が始まり、駅ができて相乗効果で発展をとげていった。

 たまにはあえて甲子園口駅で降りてみて、甲子園球場までの道のりでお祭り気分のない、ローカルな関西を体感するのもおもしろい。

デイリー新潮編集部

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