「日高屋はユートピア」…TBSドラマ初主演の女優・奈緒 「吉田羊」「蒼井優」に続く福岡出身「演技派」の意外な“原点”

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「私が知らない自分」

 上京して3年後にNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロイン(永野芽郁)の親友役として出演し、一躍、業界の注目を集めた奈緒。翌19年に初主演映画「ハルカの陶」が公開され、以降は映画にドラマ、舞台、CMなど活躍の場を広げていく。

「福岡出身の女優といえば、吉田羊や蒼井優、池田エライザなど錚々たる顔ぶれが思い浮かびますが、奈緒さんもその系譜の本流に位置する一人。彼女は昔、名画座で映画『大阪物語』を見て以来、“田中裕子さんが憧れの女優”と公言してきた。演じるということについても“自分の知らない部分を知りたいから、お芝居をしている感覚”と話すなど、テクニック論でなく、内省的に語る一面を持っています」(前出・キー局関係者)

 昨年、「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出た奈緒は、生後7か月の時に実父を亡くしたことを告白。自身のキャリアのターニングポイントとなったNHKの朝ドラ出演は、多忙で叶わなかった父の墓参りをようやく果たせた直後のタイミングで決まったという。父への想いだけでなく、

「お母さんが悲しむことは絶対しない」

 とも決めているという奈緒。10年後、20年後に魅せる演技が楽しみな女優の一人である。

デイリー新潮編集部

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