韓国で「J-POP人気」が急上昇中 現地で「日本のアーティスト集結」公演には「前例ない」と驚きの声

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レトロでロマンチック

 韓国・ソウル郊外のコンベンションセンター・KINTEX HALLで、11月に開催される3日連続ライブイベント「WONDERLIVET 2024」に、数多くのJ-POPアーティストがラインナップされたのだ。第1弾として発表されたのは、AKB48、新しい学校のリーダーズ、Creepy Nuts、Little Glee Monster、MAN WITH A MISSION、milet、Reol、Saucy Dog、Tani Yuuki、キタニタツヤ、UNISON SQUARE GARDEN、水曜日のカンパネラ、yamaら。

「会場となるKINTEX HALLでは、過去にSBSテレビの年末特番『歌謡大典』が開かれました。収容人数は3000~4000ですが、最大6000人まで可能といいます。これほど多くの日本のアーティストが韓国に集結するライブイベントは、前例がありません。韓国におけるJ-POPの勢いを感じさせる歴史的な公演になるでしょう」(前出の音楽ライター)

 ある日韓音楽関係者は「K-POPの勢いばかりが強調されていますが、韓国国内では飽和状態になりつつあり、一部ファン層からは飽きられている傾向が出てきました。そんな中、動画配信で日本のカルチャーやグルメを紹介する韓国系ユーチューバーが激増。コロナ後は、円安の日本に渡る若者が続出し、日本のカルチャーに興味を持ったことも背景にあります」と分析する。

 また、J-POPに関心のある韓国人男性はこう話す。「K-POPは世界に進出するため英語タイトル曲ばかりなのですが、J-POPだと例えばYOASOBIなら『夜に駆ける』『群青』、King Gnuなら『三文小説』、Adoなら『うっせぇわ』など、レトロでロマンチック、そして文学的なフィーリングがあります。これがとても新鮮に聞こえるんです」。

 日本人も気付かないような魅力がJ-POPにはあるようだ。韓国のグローバルファンダムプラットフォーム「b.stage」を展開するスタートアップ企業・bemyfriends Japanの金壮鎬(キム・ジャンホ)取締役本部長がこう語る。

「J-POPアーティストの来韓公演への期待はますます高まっています。ショート形式の動画やチャレンジ動画が、MZ世代だけではなく全世代から高い人気を集めているからです。imaseやあいみょんの場合、 ショート動画による曲のハイライト部分が人気のきっかけとなり、チャレンジ動画の再生回数や韓国国内チャートの上昇まで連動している状況です。ここ数年の日韓関係の改善も大きな要因と考えられますね」

 J-POPアーティストにとっても、韓国での公演実績が世界に向けてのアピールになるという。Adoが歌うような“新時代”が日韓の音楽シーンで急激に広がり始めたのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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