世の中を“応援芸”でポジティブに! 慶大「応援指導部」出身のピン芸人「梅田元気よく」が明かす“伝統の慶早戦”秘話
「日本一周応援の旅」を
大学4年時には応援指導部副将と主務(総務担当)を任され、卒業後は化学メーカーに就職。しかし、社会人1年目に早くも転機が訪れる。
「子供の頃から、お笑いが大好きだったんです。『エンタの神様』や『爆笑レッドカーペット』を見ていて。あと、アンジャッシュさんの“すれ違いコント”が大好きで、DVDは全部買っていました。社会人になってみて、改めて自分の人生を考えてみたんです。大学の4年間は応援で忙しく、自らの進路について真剣に考えたのはこの時が初めてだったのかもしれません」
会社に辞意を告げると「まだ20代だし、やりたいことをやれば」と背中を押してくれる人が多かった。両親からは「半年、しっかり考えてから結論を出すように」と言われ、芸人になりたいと打ち明けてから半年後、退職した。アンジャッシュの所属するプロダクション人力舎が主催する養成所に入り、最初はコンビ芸でやっていこうとしたのだが、
「うまくいかなくて、解散しました。自分はコンビに向いていないのかなと思い、ではピンで行こうかと思ったのですが、ピンだとキャラが濃くないと見てもらえません。ならば応援芸人という新たなジャンルで道を拓いてみようと思ったのが2年前です。スタンダードにスポーツの応援をしてもいいし、料理番組で、調理する人の後ろで応援してもいいし、日本一周応援の旅や、世界編もありかなと思っています」
実際、梅田のYouTubeの「富士山頂から応援する」という企画で、現地でエールを送ったところ、外国人が集まってきて「英語」「中国語」「ヒンディー語(インドの公用語)」など次々とリクエストがあった。応援という文化は日本だけのものらしく、外国人の関心は高かったという。
現在はプロダクション人力舎が主催するライブ「バカ爆走」(毎月1~6日)や「どっきん!」(毎月第3金土)に加え、週2回、浅草リトルシアターなどでネタを披露している。秋からはレギュラー番組の予定もあり、活躍の場を広げつつある梅田。最後にこんなお願いをしてみた。
すみません、「デイリー新潮」を応援してくれませんか?
「元気よーく! デイリー新潮はいい~ぞ、デイリー新潮はいい~ぞ、デイリー新潮はいい~ぞ~! いいとこあるぞ! いいところあるぞ! 無名の芸人取材してくれる!」
(文中敬称略)