新宿ストーカー刺殺 25歳被害女性が銀座の高級店に勤務していた頃、SNSに投稿していた「ナンバー1への飽くなき追求心」【スクープその後】

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警察関係者は「引っ越しすべきだった」

 警察関係者は「1年間何もなかったので油断していたのではないか」と話す。

「昨今、ストーカー被害はこのような悲劇につながるケースが多発しています。警察は禁止命令が出ている間は、1カ月ごとに安否確認を取ったり、ちょっとでも相手に怪しい動きがあれば連絡を取って警告するなど、親身に守ってくれます。ただストーカーを繰り返す男は、一度注意や警告されたくらいではやめようとしない。自分の生活難などをふられた女性のせいにして執拗に恨み続ける」(警察関係者)

 昨年11月にも世田谷区のマンションで、20代の女性が元交際相手の中国人男性からナイフで殺害される事件が起きた。この事件では3カ月前に女性側から「彼氏から暴力を振るわれた。別れたい」などの被害申告があったため、警視庁は男性を口頭注意し、しばらく月1回安否確認を行っていた。

 だが、女性側が「男を逆上させたくない」と言ったため、警察はストーカー規制法に基づく警告や禁止命令を出さなかった。禁止命令が出ていれば事件を防げた可能性はあった。

「今回のケースでも禁止命令を延長することが出来た。その後、警視庁には何の相談もなかったようですが、いきなり2年ぶりにやってきたとは思えず、何らかの予兆があったはず。何よりも悔やまれるのは、平沢さんが引っ越さずに和久井容疑者に住所を知られた状態のままだったこと。命よりも大事なものはない。ストーカー被害にあった人は、面倒に思っても2度と付きまとわれないよう早めに引っ越すことが肝要です」(同)

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 その後、週刊新潮が和久井被告の父に取材したところ、息子の事件前の異変についてこう語った。

「突然、彼女と結婚するから家を出るって言ってさ。彼女へ金を渡した途端、店に行っても冷たくされてケンカになっちまった。それで倅(せがれ)が“金返せ”って言ったら、店を出禁にされてストーカー扱いされたと。世間ではさんざんストーカー野郎とか言われているけど違うよね。女がだまそうとして、それに引っかかっただけでしょ。バカだから」

 ホステスたちは売り上げのため、時には色目を使い男性客をとりこにする。“擬似恋愛”を前提にすることのリスクがつきまとう職種なだけに、接近禁止命令を含めた措置によって事件を防ぐことができなかったのか、改めて悔やまれるのだ。

デイリー新潮編集部

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