阪神に「死のロード」はもう死語? それでも投打ともに「8月の急失速」が不安視される理由

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不安は投手陣にも

「岡田監督は『京セラが使えるのは大きい』と言っていました。24試合の長期ロードを3分割するように京セラドームで3戦ずつが2節予定されています。そこで選手をリフレッシュさせられたら良いのですが、不安材料は投手陣にもあります。救援陣です」(前出・ベテラン記者)

 岡田監督は投手継投にも長けている。それでも、今夏はそのリリーフ陣が不安視されるのは、同点や僅差で負けているときに投入する、リリーバーの調子が良くないからだ。

 長期遠征の最初のカードとなったDeNA3連戦の2戦目だった。4対4で迎えた7回裏、岡田監督はイニングの最初から岩貞祐太(32)を投入したが、炎上。1点を与えた後、岡留英貴(24)にスイッチするもDeNA打線の勢いを止められなかった。岡田監督は同点、僅差のビハインドの場面では「勝ちパターンのリリーバー」を投入しない。長い眼で見て、リリーバーを無駄に疲労させないためだが、今年は勝ちパターン以外のリリーバーが失点するケースが多い。猛暑で先発投手の体力も落ちている時期でもあり、岡田監督でも継投策に悩む場面があるかもしれない。

 8月に負け越して、連覇を逃すようなことになれば、「死のロード」がまた取り上げられるだろう。

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