「戦争で死ぬのは、父のような下っ端じゃないか」遺族のわだかまりを解いた、元上官のある言葉とは #戦争の記憶
「この世の地獄」と形容された沖縄戦で、無念のうちに戦死した松倉秀郎さん(=上等兵、享年35)と、若くして3人の幼子のシングルマザーとなったその妻・ひでさん。
秀郎さんが所属した第24師団歩兵第32連隊・第1大隊を率いていた伊東孝一大隊長は、部下のおよそ9割を死なせてしまった罪の意識から、戦後、その遺族たちに宛てて「詫び状」を送り続ける。「許されるものなら、私も夫の後を追いたい」――大隊長へ宛てた往信のなかで、率直な思いを打ち明けたひでさん。
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