一躍、脚光を浴びた「高い位置でツインテール」 話題の19歳、転機は記念で受けた5000人オーディション

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倉沢杏菜インタビュー後編

 現在、フジテレビ系ドラマ「ビリオン×スクール」(金曜午後9時)に出演中の俳優・倉沢杏菜(19)。11月には舞台「138億年未満」の公演も控えている。本格的に芝居を始めて、まだ2年弱。一躍、脚光を浴びたのが、今年放送されたNHK「VRおじさんの初恋」だった。デビューのきっかけや「VR――」出演などについて聞いた。(全2回の第2回)

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――お芝居に興味を持ったきっかけを教えてください。

 母が見せてくれた映画「ハイスクール・ミュージカル」です。そこから英語や海外の文化、歌やダンスに興味を持ちました。中学生の時、英語の授業参観で英語の劇をする機会があり、それを見た母が「杏菜、女優さんという道もあるんじゃない?」と言ってくれたことで、女優の道を考え始めました。

――芸能界入りのきっかけは、約5000人が参加した「レプロ30周年主役オーディション」に合格したことですね。

 はい、そうです。ちょうど2年前に現在の事務所に入らせていただきました。

――現在の事務所に興味を持ったきっかけは何ですか。

 小学校の頃から好きなモデルさんが所属していて、その方のグッズを買うために事務所の公式ホームページを見ていたので、この事務所の名前を知っていました。高校2年生の時、進路に迷っていたんですが、ちょうどその時、インスタグラムのストーリーにレプロエンタテインメントのオーディション広告が流れてきて。それを見て迷っていた私に母が『(高校生活)最後だし、受けてみてもいいんじゃない?』と背中を押してくれて、“記念受験”のような形で受けました。

――もしオーディションがなければ、どんな進路を考えていましたか。

 小さい頃はクラシックバレエを習っていたので、バレリーナになりたかったです。高校生で進路に迷っていた時は、海外に関わる仕事がしたかったので、CA(キャビンアテンダント)さんや海外の会社に勤めることも考えていました。

英語は妹と“耳コピ”

――英語はいつから習っていますか。

 習い始めたのは中学生からですが、小さい頃に「ハイスクール・ミュージカル」を見て、その当時英語はわからなかったのですが、サウンドトラックを聞いて妹と“耳コピ”で歌っていました。そのおかげか、英語を話す時に発音をほめてもらうことが多かったんです。中学2年生の時、英語の先生が英語の弁論大会に出てみないかと声をかけてくれて、実際に市の大会に出て優勝したこともあります。

――弁論大会ではどのようなことを話したのでしょうか。

 当時、生徒会をやっていたんですが、生徒会での葛藤や、どうやったらみんながハッピーになれるかということを話した記憶があります。

――事務所のオーディションを受けるまでは、普通の高校生だったんでしょうか。

 そうですね。お芝居も全くしたことがなかったですし、特に芸能活動をしていたわけでもなかったです。

――現在は現役の大学生です。

 大学進学を決めたのは、(芸能の)仕事を始めてからでした。高校生の時に留学がしたくて、その高校を選びました。でも、ちょうどコロナの時期に重なってしまい、留学ができなかった。不完全燃焼という感じで、もっと学びたいという思いで、大学に進学しました。

――今は何を学んでいますか。

 英語を学んでいて、英文学を専攻しています。

――改めて、(2年前の)事務所所属オーディションを振り返ってみて、いかがですか。

 審査が全て終わった時、母と「いい経験をさせてもらったね」としみじみ話していました。まさか受かるとは本当に思っていなかったので、とても驚きました。

――どのあたりが評価されたと思いますか。

 私としてはお芝居のことを全く知らず、教えていただくことが全部新しいことだったので、難しくて悩むこともありましたが、とにかく新しいことを学んでいるという楽しさが強かったんです。最後スタッフの皆さんの前でお芝居を披露させていただいたときも「(演技中)楽しそうにキラキラしていたのが良かった」と言っていただき、そこを評価していただいたのかなと思いました。

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