「パパ活」はいいことばかりじゃない…“スクールカースト一軍女子”演じた話題の19歳「危険性感じた」

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倉沢杏菜インタビュー前編

 俳優の倉沢杏菜(19)がフジテレビ系ドラマ「ビリオン×スクール」(金曜午後9時)に出演している。主演のHey! Say! JUMP・山田涼介が教師役を務める学園コメディ。生徒役・松下リナを演じる倉沢は、クラス内の“カースト”上位となる“一軍生徒”。SNSの承認欲求やパパ活がテーマとなった第5話では、コミカルながらもリナの心の機微を丁寧に表現した。倉沢に撮影時などを振り返ってもらった。(全2回の第1回)

――ドラマでの役どころを教えてください。

 私が演じたのは松下リナという生徒で、“スクールカースト一軍女子”。派手好きで承認欲求強めな女の子です。

――“スクールカースト一軍女子”とはどういう意味ですか。

 クラスの中でカーストが1位という意味なので、いわゆる”クラスで一番目立つ存在”です。周りの目を気にせず、割と好き勝手にいろんなことができる女子です。

――演じる上で、どのようなことを意識されたのでしょうか。

 共演者の皆さんとも「一軍ってなんだろうね?」と話していたのですが、そこで行き着いたのが、周りのことを気にせずに発言できる子なんじゃないかっていうことです。例えば、一軍ではない子が一軍の逆鱗に触れるようなことを言うと、一軍が怒るんです。しかし、一軍の子は周りを気にせずに好き勝手に喋っているなという印象を受けました。そのあたりを意識してやっています。

――役どころとしては、結構意地悪な感じなのでしょうか。

 そうですね。リナは一軍にいることがステータスだと思っている子で、彼女の場合、自分が一軍のメンバーとしていじめなどの場にいることで、承認欲求が満たされるんです。悪い言い方をすると、自分が楽しむためにはなんでもやっちゃう子なんですよね。

――演じたリナは、「SNSでの承認欲求」がテーマの一つでした。

 リナは承認欲求を満たすために、SNSを頑張っていて、さらに、パパ活にも手を出しています。パパ活については全くわからなかったので、まずは調べることから始めました。

SNSでの承認欲求

――役作りの上で、「パパ活」についてどのようなことを調べたのですか。

 パパ活の基本的な情報やされている方の傾向について調べました。「未成年がパパ活をする際にアプリなどで年齢を詐称すると有罪であること」や「どんな人がパパ活をする傾向にあるのか」など、主にネットを使って調べたのですが、役作りの上で参考になる部分も多々ありました。

――実際のパパ活では、どのくらいの収入があるのでしょうか。

 お小遣い稼ぎ程度にやっている子や、パパ活だけで生活している人もいて、月に数百万円ももらっている方もいると聞きました。リナの場合は、ご飯を食べに行ったりカラオケに行ったりして、お小遣い程度のお金をもらっているので前者ですね。

――実際に、パパ活をする役を演じてみてどうでしたか。

 難しかったです。演じてみて、何をするにしても簡単なことではないし、辛いことや大変なことも多いと感じました。話の中でもリナも危ない目に巻き込まれてしまうので、その危険性も感じました。(パパ活は)そんなにいいことばかりじゃないんだよ、ということが伝わったらいいなと思って演じていました。

――SNSでの承認欲求についてどう思いますか?

 私自身、SNSの投稿はあまり得意ではないタイプです。自分としてはSNSで承認されることよりも、自分を応援して下さる方や、周りの大切な人たちに認めてもらうことが大事だと思っています。

――主演の山田涼介さんの印象はいかがですか。

 本当に明るくて柔らかい雰囲気をお持ちで、皆さんのイメージそのままの山田さんという感じです。すごくお忙しくて、ご本人が一番大変なはずなのに、生徒の私たちにも「疲れてない?」って声をかけてくださったりして、ずっと温かく見守ってくださっています。

――山田さんとの撮影での思い出に残るエピソードはありますか。

 第5話のシーンで、山田さん演じる加賀美先生が私のバイト先に乗り込んでくるシーンがあるんです。その時のシーンで、私は最初、タブレットを持ったまま演じていました。でも、山田さんが「タブレットを持ちながらだとやりづらくない?」って声をかけてくださって、実際に山田さんがタブレットを奪い返すようなお芝居を入れてくださったことで、私も自由に動けるようになりました。山田さんは「楽しく伸び伸び、自由にやっていいんだよ」と言ってくださって、本当の先生みたいに温かくて素敵な方だと感じました。

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