【虎に翼】“生理”“虐殺”につづき…またもタブーに切り込んだ 「異例の朝ドラ」と再確認

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 実在した女性初の裁判官をモデルに、司法の歴史をたどっていく「虎に翼」が、異色の朝ドラであることは、これまで何度も書いてきた。数々の“タブー”を恐れず扱ってきた同作が、今週の放送回でまたしてもタブーに挑戦した。【水島宏明 ジャーナリスト/上智大学文学部新聞学科教授】

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 それは「原爆投下の法的責任を裁く」というタブーである。

 8月14日の放送で、東京地裁の民事24部に配属された寅子(伊藤沙莉)は、日本政府相手に損害賠償を訴えた裁判を担当することになった。...

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