「めちゃくちゃ上手いな」千原ジュニアや粗品らが絶賛する、今最も「M-1王者」に近い実力派コンビの名前

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2015年結成の若手

「M-1グランプリ2023」優勝者の令和ロマン、「女芸人No.1決定戦THE W 2021」で優勝を果たしたオダウエダなどを輩出した、神保町よしもと漫才劇場で今注目を集める若手コンビがいる。佐々木隆史と町田和樹が2015年に結成したコンビ・エバースだ。賞レースで結果を残し始め、令和ロマンに続く「M-1グランプリ」優勝の可能性も大いにある実力派漫才師を紹介する。

 宮城県出身の31歳・佐々木と神奈川県出身の32歳・町田は、吉本興業のお笑い養成所・NSC東京で21期として出会った。もともと佐々木には別の相方がいたのだが、コンビを解散した際、元相方が町田を紹介してエバースが誕生する。デビュー当時から2人に注目している構成作家はこう解説する。

「2人は野球経験者という共通点があり、『エバース』というコンビ名は、野球用語のバントの構えからボールを見送る野球用語から来ています。特に佐々木さんは高校時代、宮城県内の強豪校に通っていて、キャプテンを務めていたそうです。野球を題材にした漫才も評判がよく、賞レースの勝負ネタにもなっています」

 エバースが所属する神保町よしもと漫才劇場は、冒頭で紹介した通り、令和ロマンやオダウエダを輩出(令和ロマンはM-1優勝後に同劇場を卒業)。日々、次世代のお笑いスターがしのぎを削り、バラエティ番組の関係者や熱心なお笑いファンが足を運んでいる。エバースは同劇場でネタを磨き、ランキングバトルで常に上位にランクインする存在となった。

「デビュー当時からとがったネタが話題で、ストイックにしゃべくり漫才を磨き続けてきました。今年の3月に開催されたネタバトルライブ『Jimbochoグランプリ』では、令和ロマンを2位に抑え、エバースが総合優勝を飾っており、5月の同グランプリでも優勝して2連覇を果たし、乗りに乗っています。今年は『ツギクル芸人グランプリ』『ABCお笑いグランプリ』といった賞レースでも決勝進出を果たし、業界での注目度も一気に上がっています」(前出の構成作家)

 結成1年目から挑戦し続けている「M-1グランプリ」では、なかなか思うような結果を残すことができなかったが、2022年に準々決勝、そして2023年に初の準決勝進出。敗者復活ステージでは、予測不能な漫才で毎回爆笑をかっさらうトム・ブラウンを正統派漫才で破り、話題になった。

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