父親は39歳で急逝、母親は心臓手術の後遺症で車椅子生活に、弟は知的障害を伴うダウン症……ドラマになった作家・岸田奈美さんの家族物語

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 話題のNHKドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」。同名エッセイ集の著者・岸田奈美さんの家族の奮闘を描き、笑いと涙が絶妙に同居するストーリーに人気が集まっている。

 父親の浩二さんが急性心筋梗塞で亡くなった時、奈美さん14歳、弟の良太さん10歳。母親のひろ実さんは夫の死に打ちひしがれつつも、二人の子供を一人で支えていかなければいけない重責を担うことになった。

 ひろ実さんの著書『人生、山あり谷あり家族あり』から、奈美さんの誕生、成長を振り返った一節を紹介する。...

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