次期朝ドラ「おむすび」キャストが“地産地消”2番手だらけで橋本環奈に“大阪制作”の悲哀
放送法改正も影響か
「福岡・糸島編は現地で撮るのかもしれませんね。宿泊費と交通費がかからない地元タレントをキャスティングするのも、予算上、苦肉の策なのでしょう」
東京制作の次々作「あんぱん」と比べると、差が大きいような……。
「もともと東京制作に比べると大阪制作は地味という声がありますが、今回は特にそれが目立ちます。ひょっとすると、5月17日に改正放送法が成立した影響かもしれません。これまでNHKのインターネット業務は放送を補完する“任意業務”に過ぎなかったのですが、今回の改正によってネットも放送と同等の“必須業務”に格上げされました。つまり、これでスマホを利用した視聴者にも受信料負担を求めることができるようになったのです。NHKは来年度の実施を見込んでいるようですが、それには何が何でも契約者を増やさなければならない。豪華キャストでテレビ離れの激しい若者を引っ張り込もうと、東京制作は予算が多いのかもしれません」
それにつけても、9月30日にスタートする「おむすび」の地味っぷりが気がかりだ。
「ドラマはフタを開けてみなければわかりません。現在放送中の『虎に翼』だって、法律家のドラマで数字が取れるのかと言われていましたが、放送が始まると高評価です。地味と言われる大阪制作ですが、東京制作よりも作りはしっかりしているという声もあります。2000年以降の最高視聴率を記録した15年後期の『あさが来た』(波瑠)はじめ、18年後期の『まんぷく』(安藤サクラ)、21年後期の『カムカムエヴリバディ』(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈)など、渋い布陣で高視聴率を上げたのは大阪制作のお家芸とも言えます」
「おむすび」は平成・令和の荒波をたくましく突き進むヒロインを描いた現代劇だ。
「太平洋戦争前後の時代を見続けるのに飽きてきた視聴者もいるでしょう。橋本が演じる結は平成元年初日の生まれだそうですから、1989年1月8日生まれ。彼女の高校時代からスタートするそうなので、2003年くらいの設定でしょか。ヤンキーのギャルが跋扈するようなので、『今日から俺は!!』(日テレ)で昭和のヤンキーを演じた橋本と見比べてみるのもいいかもしれません。ちなみに、姉役の仲は“伝説のギャル”で、母親役の麻生は“元ヤン”という役柄だそうです」