夏の甲子園、1982年の「幻の完全試合」 史上初の“快挙”はこうして消えた!

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 夏の甲子園大会では、これまで22人の投手が計23回ノーヒットノーランを記録しているが、完全試合は1度も達成されていない(センバツでは2人が記録)。そんななかで、9回2死までパーフェクトに抑えながら、27人目の打者に死球を与え、惜しくも快挙を逃した男がいる。1982年の佐賀商・新谷博(元西武、日本ハム)である。【久保田龍雄/ライター】

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 早稲田実のエース・荒木大輔の“大ちゃんフィーバー”が社会現象となり、池田の“やまびこ打線”が圧倒的な破壊力を見せつけた同年夏、佐賀商は県大会で34イニングを自責点ゼロ、31奪三振の右腕・新谷とチーム打率.418の強力打線を看板に、3年ぶり7度目の甲子園に乗り込んできた。...

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