大雪で店がぺしゃんこに…「ニトリ」創業者は“キズ物になった家具”をどう売り切ったか
あなたの「人生最大のピンチ」は何だろうか。想定外の事故で大けがを負った、株価の大暴落で資産を溶かしてしまった、パートナーに“嘘”がバレてしまった……。人生にはどこに“落とし穴が”あるか分からない。「偉大なる先人」たちの実際にあったエピソードから、ピンチを切り抜けるアイデアを探る。
(前後編の前編)
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※以下、『一流は何を考えているのか』(西沢泰生著、Gakken)の内容より、一部を抜粋/編集してお伝えする。
ニトリの創業者の大ピンチ。開店前に商品のほとんどがキズ物に!
家具・インテリア用品の販売で知られる株式会社ニトリ。これは、同社の創業期に発生した大ピンチの話。
北海道に、日本初のエアドーム店舗を作ったときのこと。オープン直前の大雪によって、ドーム店舗は屋根が落ちてぺしゃんこに。用意していた新品の家具は、そのほとんどがキズ物になってしまいました。
「オール1」なのに母が喜んだワケ
札幌市に本社を置く株式会社ニトリは、創業社長の似鳥昭雄さんが一代で築き上げた会社です。
この似鳥さん、子どもの頃から悪知恵がはたらく……ではなく、機転の利く子どもだったそうで、小学生の頃のこんなエピソードが残っています。
通信簿でオール1を取ってしまった似鳥少年。「これは、怒られる」と思い、お母さんにこんなことを言ったとか。
「お母さん、やったよ! 5段階で一番いい1を取ったよ!」
これを聞いたお母さんは大喜び。なんと、その後、このウソは3年間もバレなかったそうです。
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