多くの人の胸を打った作文は松竹映画「どろんこ天国」の原作に…作者の10歳少女が2年後に非業の死を遂げた驚きの理由

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 高度成長期に入った昭和30年代のはじめ、1本の作文が注目された。書いたのは当時10歳の少女。貧しい家族のため懸命に、前向きに働く「かあちゃん」の姿を綴ったその作文は多くの人の胸を打ち、ついには映画化される。だが、一家に支払われた「原作料5万円」は、2年後の悲劇を招く要因になってしまった。貧しくも愛にあふれていた一家の団らんは、一体なぜ失われたのか。

(「新潮45」2008年9月号特集「昭和&平成『貧乏』13の怪事件簿」より「『どろんこ天国』の作文で日本中の涙を誘ったある極貧小学生の死」をもとに再構成しました)
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