『キングダム』にも登場する、秦王母の愛人「嫪毐」は、本当はかなりの実力者だった

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 秦王・嬴政(えいせい)の母・帝太后の愛人で、『キングダム』で呂不韋と同じく、大王陣営に弓引く“敵側”として描かれる嫪毐(ろうあい)。意外なことに、史実を読み解くと実は嬴政にかなり近しい存在だったことが分かるという。前編に続き、映画「キングダム」シリーズの中国史監修を務めた学習院大学名誉教授・鶴間和幸の著作『始皇帝の戦争と将軍たち ――秦の中華統一を支えた近臣集団』(朝日新書)より、一部を抜粋して解説する。

(前後編の後編)

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