「野菜一つ100円では飯は食えんです」「飢えるのは時間の問題」 深刻過ぎる農家の実情をレポート
1960年代に1000万人以上いた基幹的農業従事者は2020年には136万人まで激減。借金、後継者不在、肥料価格上昇。さまざまな理由で農家が農地を手放し、離農しているのだ。ノンフィクション作家・奥野修司氏による、「日本の農業危機」現場レポート後編。
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前編「『田舎の地主が億万長者に』『“タダでもいい”と思っていた土地が1坪100万円』 半導体工場用地バブルに沸く熊本県で何が起きているのか」では、熊本県で農業用地の地価が高騰し、農地が次々と売りに出されている問題について報じたが、今回は農家が大事な農地を手放す理由とこの国の対策を伝える。...