夏の甲子園で“のびのび野球” 初出場で大旋風を巻き起こした「公立高列伝」

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 昨夏の甲子園では、頭髪の自由化や行き過ぎた上下関係の撤廃など、選手の自主性を認めた慶応が“のびのび野球”で107年ぶり2度目の全国制覇を達成した。そして、過去には、春夏通じて初出場の甲子園で無欲の勝利を重ね、大躍進した“のびのび野球”の公立高校があった。【久保田龍雄/ライター】

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 創部からわずか3年目で初出場、甲子園でも4強入りの快挙を実現したのが、1985年の滋賀県立甲西である。

 創部1年目、石ころだらけのグラウンドで毎日石を拾うところからスタートしたチームは、3年目の春の滋賀県大会で3位に躍進、近畿大会で強豪・箕島に1対2と善戦したことが大きな自信となる。...

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