1日30秒で絶大な効果が! 医師が提唱する「ドクターズスクワット」とは? 「生活習慣病、腰痛が改善」

ドクター新潮 ライフ

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 命の危険を感じる連日の酷暑。これではジョギングやウォーキングはもとより、ジムに出かける気すら起こらない。でも、たった30秒で運動不足が解消するとしたら……。医師の吉原潔氏が伝える、生活習慣病にもダイエットにも効果的な「挫折しないスクワット」。

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 私は整形外科の専門医として、日々、膝の痛みや腰の痛みなどに悩む患者さんの診察にあたっています。その中でよく話題に上るのが「運動不足」です。膝や腰の痛みなど、整形外科を受診する方の健康上の悩みは運動不足に起因することが少なくありません。しかし、多くの方が「運動は苦手で」「なかなか時間が取れなくて」と運動を習慣化することに後ろ向き。さらに「筋トレ」など勧めようものなら、後ろ向きどころか拒否反応を示されることさえあります。

 では、どうして「筋トレ」は嫌がられるのか。そこには「キツい」「けがが不安」「続けられない」といった負のイメージがあるように思えてなりません。

 でも、1回たった30秒で終わる「ドクターズスクワット」なら――。これまでさまざまな理由から筋トレを諦めてきた人たちにこそ、ドクターズスクワットを知って、筋トレを習慣にしてもらいたいのです。

「30秒以上続けてはいけない」

〈ドクターズスクワットの考案者である吉原潔氏は、東京都世田谷区にある「アレックス脊椎クリニック」で名誉院長を務めるかたわら、フィットネストレーナーとしての顔も持つ。自身も50歳を過ぎてから筋トレでメタボ体形を脱し、今ではボディコンテストにも出場する「筋肉ドクター」である。

 世に「たった〇秒で効く」とうたう筋トレ法はあまたあるが、ドクターズスクワットが珍しいのは「30秒以上続けてはいけない」と、短時間トレーニングを徹底しているところ。吉原氏が「キツくない」「安全・安心」「続けられる」と胸を張るドクターズスクワットは、一般のスクワットと何が違うのか。

 引き続き、氏の解説に耳を傾けよう。〉

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