銀座の不動産王「丸源ビル」オーナーの「豪華別荘」が見るも無惨な姿に…“不法侵入ユーチューバー”らの呆れた実態

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“顔出し”で発信しているケースも

 栗原氏は30年前から廃墟物件を記録し、写真集を含む多数の著書を出版。“廃墟ブーム”を牽引した一人でもある。最新作の「ニッポン怪物件」(二見書房)では、取り残された建物がどう廃墟になっていったかを綴っている。

 栗原氏を驚かせたのが、不法侵入しているにもかかわらず、撮影した動画などで顔を出している輩がいること。

「顔を出して撮影し、ユーチューブなどで発信している。これは世界に向けて“俺は犯罪者だ!”と言っているようなものです。逮捕されたら証拠になります。本人はそこに気がついていないのか……。不法侵入者の多くは廃墟が好きなわけではなく、“話題のあそこに行った”とか“映え写真、映え動画が撮りたい”という、自己顕示欲の達成とSNSの閲覧数アップで得られるお金が目的なんでしょう」

 真夏の「肝試し」シーズン本番。軽い気持ちのつもりが、肝を冷やすどころか人生台無しにならなきゃいいいが。

華川富士也(かがわ・ふじや)
ライター、構成作家、フォトグラファー。記録屋。1970年生まれ。長く勤めた新聞社を退社し1年間子育てに専念。現在はフリーで活動。アイドル、洋楽、邦楽、建築、旅、町ネタ、昭和ネタなどを得意とする。過去にはシリーズ累計200万部以上売れた大ヒット書籍に立ち上げから関わりライターも務めた。

デイリー新潮編集部

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