“子なし猫好き女”発言が「テイラー・スウィフト」に火をつける… 選挙を左右する支持表明はいつ?

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ファンに寄せたメッセージ

 前述のとおり、2020年の大統領選でテイラーはバイデン氏を支持した。その際、彼女は自らの音楽を支持してきたファンに向け「これまで、私はこの国の人たちすべてが持っている人権のために戦ってくれる候補に投票してきました。これからもそうするつもりです」と述べ、

「私はLGBTQの権利のための戦いを信じています。性的指向やジェンダーで人を差別することはどのような形でも間違っていると思います。肌の色に基づく制度的な差別はこの国にまだありますが、恐ろしく病的で、蔓延していると思います。肌の色やジェンダー、どんな人を愛するかに関係なく、すべてのアメリカ人の尊厳のために戦ってくれない人に投票することはできません」

 自分らしく、自分のアイデンティティを生きる勇敢な人達に愛と敬意を表したい――と訴えたテイラーにしてみれば、「子供なし猫好き女」発言など、とうてい看過しがたいはずだ。

 いずれにしても、11月の大統領選に向けてハリス氏を大統領候補に決め、さらに副大統領候補にはミネソタ州知事のウォルズ氏を指名した民主党にとって、今なお拮抗している支持率のアップにテイラーの支援は喉から手が出るほど欲しいところ。ハリス氏が当選して、米国初の女性大統領が生まれるのか……注目の勝敗の鍵はテイラーが握っていると言っても、過言ではないのかもしれない。

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前編】では、テイラーの支持表明が左右する米大統領選の現状について紹介している。

渡邉裕二(わたなべ・ゆうじ)
芸能ジャーナリスト

デイリー新潮編集部

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