「みどりの窓口」の混乱はなぜ続くのか ややこしすぎる「チケットレス」システム…だったら「紙の切符でいい」

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せめて「QRコード」に

「チケットを買う際、モバイルICやクレジットカードに紐づけたシステムがありますが、かなりややこしい。このシステムに慣れるだけでも一苦労で、それなら最初から紙の切符でもいいじゃないかと考える利用者が増えてもおかしくないでしょう。JR東日本なら『えきねっと』、JR西日本なら『JRおでかけネット』のように、各社が独自の予約システムを構築してきたため、自社 や近接するエリアだけの利用ならチケットレスサービスは充実しています。しかし、JR西日本エリアの関西からJR東日本エリアの東北に行くような会社をまたぐ旅行では、途端にネットでの予約や発券が煩雑になるのです」(同)

 JR東日本では今年7月、お盆期間に混雑が予想されるとして、「みどりの窓口」の増設や臨時開設することを発表。少しでも混雑を緩和しようと試みているが、人波が収まる気配はない。

「高速バスやフェリーはネットで予約して、QRコードをスキャンすれば乗車できるようになっていますが、JRの紙の乗車券は国鉄時代以来の規定のサイズを使い続けていて、一方でようやく各社で始まったQRコード乗車はスマホのみ対応です。改札機に通す形態にこだわらず、せめて、コンビニなどで発券したQRコードをかざしても通れるようにしてもらいたいものです」(同)

 いざ列車に乗ろうとした時に、発券のためだけに並ぶ羽目になったら……本当に最悪だ。

「一番確実な方法は、事前にネットでチケットを予約しておき、出発の数日前に、発券できる券売機がある駅で発券しておくことです。出発の当日に発券することは避けたほうがいい。特にお盆などの繁忙期は、一日中、みどりの窓口や券売機には長蛇の列ができているかもしれません。並んでいたら、列車が発車してしまったという事態にだけはならないようにしたいです」(前)

 事前の準備がとても大切だ。

デイリー新潮編集部

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