【パリ五輪】「情報番組」戦争は「羽鳥慎一モーニングショー」の圧勝 “人気俳優に卓球通のピン芸人”…「異色すぎる解説者の人選がハマっていた」

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 朝の情報番組の視聴率戦争で2017年から7年連続の民放トップ、NHKを含めても4年連続でトップを続ける「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)が、パリ五輪報道でも強さを見せつけている。その秘訣とは――。

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 フランスのパリとの時差は7時間。3年前の東京五輪とは違って、パリ五輪を生放送で見るには夜から明け方まで起きていなければならない。それは無理という方も少なくないだろう。視聴者にとっては、五輪の結果を情報番組が簡潔に分かりやすくまとめてくれるのはありがたい。民放プロデューサーは言う。

「番組スタッフにとっても、五輪の話題は数字が取れるし、ネタも作りやすいので、ありがたいコンテンツとなっています。それは昔から変わりません。メダルが獲得できるかできないかで盛り上がり方が大違いですから、メダリストを予測して情報収集をしておきます。それを各番組が、競技ごとに独自の解説者を加えて放送しているわけです。やはり解説者は、元五輪選手の起用が目立ちますね」

 柔道は2012年ロンドンの金メダリスト・松本薫(36)、1996年アトランタから00年シドニー、04年アテネと3大会連続の金メダリスト・野村忠宏(49)。バレーボールは高橋みゆき(45)、栗原恵(40)、迫田さおり(36)。体操は16年リオデジャネイロの金メダリスト・田中佑典(34)。水泳は12年ロンドンの銀メダリストの入江陵介(34)……といった顔ぶれだ。

「どの番組も人選のハズレはなかったと思います。ほとんどの解説者が知名度、実績、専門知識を兼ね備えているため、視聴者にわかりやすく納得のいく解説をしていたと思います。その中でも現役時代に“野獣”と呼ばれて口数が少なかった松本は、バラエティ番組に慣れたエンタメ性のあるトークを身につけ、わかりやすい解説が光っていました」

 一方、同じ柔道でも解説がわかりにくいと物議を醸したのが、シドニーとアテネの金メダリスト“ヤワラちゃん”こと谷亮子(48)だった。

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